予防歯科の考え⑮人工物の精密さ、長持ち(3)
院長ブログ
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?
前回はいろいろな歯の修復についてお話しさせていただきました。
歯が虫歯になってしまった場合、歯は勝手に戻るわけではなく、何かしら人工物で覆ったり、詰めたりしなければならない・・・これが本当に私たちと患者さんの間にギャップがあるように思えます。なぜなら・・・かみ合わせのバランス、歯の神経の有無、唾液の量、毎日の食習慣、飲料、姿勢などにより人それぞれに個人差がある為です。これについては、歯の病気の原因②③④⑤⑥⑦で詳しくお話ししております。合わせてご参照ください。
たとえば・・・Aさんは治療を終え、つめものやかぶせ物が長持ちしている・・・虫歯や歯周病などになりたくない、と思い、ハブラシや歯の手入れの方法を改善し、食事もなるべく歯に良いものを、と行動を変え、そして歯科医師の説明などを受け、ちょっと高価ではあったが、長持ちするなら、と思い、仮にセラミックやかみ合わせに良い金属で歯の治療が終わり、その後も定期検診に通い続けていました。
Bさんは治療を終えましたが、もう何でも食べられる!と思い、虫歯や歯周病治療前となんら変わらない生活を送りました。もちろん定期検診にもいきません・・・さてどうなるのでしょう??
またCさんは治療が途中で終わってしまい・・仮に右ではかんでいられるものの、左ではかめない状態が続いたとしましょう・・・これもどうなるのでしょうか??
色々な方がいらっしゃいます・・・それは良し悪しではなく、これが人なんです。だからなるべくその人その人で説明方法や説明する時間を変えていますが、中にはこれが合わない方もいらっしゃいます。説明要らない、治療気に食わない、説明聞いてない。。。でもこれも人なんです・・・なんにせよ、私たちの改善が必要だと思い、日夜私たちも学んでいる次第です。医療も「道」なんだと思います。
さて話が脱線してしまったような・・・何を言いたいか、と言うと、治療方法は目覚ましく発展していますが、これを選ぶのは患者さんである、と言うことだと思いますし、患者さんには選んでいただきたい、と思います。選択肢は増えていますし、予防治療もほぼ確立しています。ですから以前にもお話ししましたように、歯の病気の予防は必ずできます!!
一度でも治療を受けている方、もう二度と虫歯や歯周病になりたくない方、そして歯の悩みが尽きない方・・・治療の時間とかけたお金は代価の先払いとなるよう、しっかりケアしていただき歯と健康を守り、みなさんの人生が豊かになることを祈念しております。
それでは。