歯科治療が時間がかかる理由その⑧~入れ歯~
院長ブログ
みなさま、こんにちは。
だいぶ寒波も和らいできて一気に春になりそうな感じですね。
春は食べ物もおいしい季節、人と出会う季節になります。
みなさま、歯のお手入れは問題ないでしょうか?
ところで、みなさまは骨折したり、足をくじいたりしたことはありますか?またあまりないかもしれませんが、腕を失ったり、足を失ったりしたことはあるでしょうか?
「義手」とか「義足」は耳にしたことはありますよね?
そう・・・歯を失うと「義歯」いわゆる「入れ歯」を入れることになります。
でも・・・最近は歯を失ったときは・・・
「インプラント」が、まずみなさまにもおなじみですよね?「オールオン4」などもお聞きしたことはあると思いますが、残念ながら高額になります。それでもやりたい!でもインプラントは怖い、高い・・・(歯科の技術は本当に価値があります!だから高額なんです)
だから本数が多くなったり、怖くてインプラントに踏み切れない方、経済的に歯にお金をかけられない方は義歯になることが多いです。そこで、「入れ歯が合わない」「入れ歯ががたつく」「ものをかめない」など・・・いろんな訴えが出てきます。簡単に言うと、義歯・入れ歯の製作は難しいのです。理由はたくさんありますが、3つほどにまとめると
①歯の保存が良くなってきて、入れ歯の症例にあたる歯科医師や技工士が少なくなってきた
②すぐに何でもかめると思い込んでいる
③歯がなくなったことに患者さまご本人が問題を感じていない(どうにかなると思っている)
①の理由は、歯の状態が良くなってきて抜歯が基本的に少なくなってきた、という反面、難しい割に廉価な義歯をつくるよりは、少ない侵襲で高額なインプラントの方が人気になりますよね・・・。ただし、インプラントを入れたくても、骨がないことや、体の問題でインプラントが入れられない人もいますので、義歯は必須です。ふるかわ歯科ではインプラントも義歯も学んできたのでどちらのメリットもデメリットも説明しますし、患者さまのニーズによりそいます。
また、HPでもあるように技工士さんと連携して義歯をつくりますので、かなり患者さまから高評価を得られています。(インプラントの技工士さんも素晴らしく腕がいいですよ!!)
②の理由は・・・歯を失うとかむ力が60~80%ぐらい落ちます。なのに、歯を失い、入れ歯を入れるとすぐに何でも食べられると思い込んでいる人もいます。でもちょっと待ってください!!先にあげた、骨折したり、足をくじいたりした人がすぐに走れるようになるでしょうか?
・・・おそらく1~3か月は「リハビリ」が必要だと思います。当クリニックでも同じです。「仮の入れ歯(リハビリデンチャー)」で何か月か使ってもらってから、新しい入れ歯をつくります。必要によっては3~4個、一回の治療で入れ歯をつくることもあります。
保険の入れ歯でも1~2か月はなれるのに時間はかかります。
③は実は大問題です。よくあるのは、歯1本失っても、食べられることです。ひどい場合は上の歯全部なくなっても大丈夫だと思っている人がいることです。でも・・・健康やその人の人生なので、あまりうるさいことも言えないです・・・こういう時代なので、本当に必要だと思ってくれるまでひたすら待つのみ。
今回は以上です。
せっかくですので次回以降、ふるかわ歯科の入れ歯の考えについてお話していきたいと思います。
それでは。
ふるかわ歯科クリニック