予防歯科の考え④歯の病気の原因は?(4)
院長ブログ
みなさま、こんにちは。
だいぶ寒さも強くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は虫歯の「予防法」についてお話しさせていただきます。
みなさんは「えっ?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?だって虫歯の予防方法は歯を磨くことではないのですか?と思うのではないでしょうか?
はい、もちろん、です。
そうなんです。第一に歯磨きすることで、虫歯はもちろん、歯周病だって予防できます。・・・でも、もしそれだけで虫歯が起こらないのであれば、もう虫歯はなくなっても良いのでは・・・!
昔に比べ少なくなってきたにもかかわらず、まだ歯科には虫歯の治療に来る人はいます。ですので、ここは歯磨きだけに頼らず、他の原因に対応すべく、予防法を考えてみたいと思います。
①歯磨き(ホームケア)
歯磨きは最も身近で、自分でもできる予防方法です。これを歯科医院で教わった通りに行えれば、虫歯ができるリスクからは遠くなるかもしれません。ですが、前述したとおり「撲滅」には至っていません・・・なぜなのでしょう?これは「一般的な」歯磨きが浸透しているからかもしれません。「個人的な」歯磨き方法はお一人お一人に合った、歯並びや歯の大きさからセレクトされるハブラシの大きさや動かし方、他の補助器具(歯間ブラシ、デンタルフロス、電動歯ブラシなど)もその人に合ったものを見つけ出すのが良いと思います。つまり、CMやテレビ番組の「一般的な」方法に頼ってしまう方がいわゆる自己流になってしまい、十分なホームケアが出来てない可能性もあります。ですから、歯科医院でその人に合ったブラッシング方法を常に見いだせたらよいと思います。
②定期検診(プロケア)
これはズバリ、プロの目線で歯のお手入れをしていただくために、私たち歯科医院に定期的に通っていただく手段です。どうしても歯科が苦手な方には億劫かもしれません・・・。でも歯科にある器具やお掃除の方法は、みなさまの歯を守るためにありますので、十分これを活用していただくことはおすすめです。しかも「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」というクリーニング方法も確立しております。自費治療にはなってしまいますが、積極的な歯の予防治療としては第一線の方法であることは間違いないと思います。また、最新の知識や情報ももちろん歯科医院から発信しています。
③食事・飲み物の管理
これはもしかしたら、予防方法の一番重要なことなのかもしれません。ハブラシが完璧であっても「糖」を摂りすぎた場合、以前のブログにも書かせていただいたように(予防歯科の考え②歯の病気の原因は?(2))、血液を巡った糖が、唾液や歯肉からの浸出液に含まれ、虫歯の進行が止まらなくなる場合もあります。これは本当に気を付けたいところですよね?また妊娠中のお母さんの糖の摂りすぎや、授乳中の時もやはり、血液を通して、糖が赤ちゃんにも影響を及ぼすこともゼロではありませんので、過剰な摂取には気を付けたいと思っております。
以上3点が大きい部分での歯の予防方法だと確信しています。そして次回は、虫歯や歯周病が「遺伝」によるもの?というご質問も多くいただきますので、これが本当に遺伝が関係しているのか?についてももう少し掘り下げてみたいと思います。
それでは。