食べることの意義と価値|福生市のなるべく歯を抜かない歯科治療「ふるかわ歯科クリニック」 拝島駅南口徒歩10分

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院長ブログ

食べることの意義と価値

院長ブログ 

みなさま、こんにちは。

9月に入っても気温がまだ30度超えています。正直まいりますよね?お食事等もぜひ栄養のあるものを摂って乗り切りたいところです。

さて、今回は「食べる」ことについてお話しようと思います。「食べる」は「かむ」ことにもつながります。専門用語ですと、「咀嚼」という言葉になります。

食物をかみ砕くこと。ヒトの場合,固形の食塊は下顎の運動と舌,口唇,ほおの働きで上下の歯列の間に運ばれ,かみ合わされすり合わされて細かく砕かれる。この運動を咀嚼という。この間に食物は唾液混じり,適当な大きさにまとめられ,唾液中の粘液で包まれて嚥下(えんげ)しやすい食塊となる

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」

 

とあります。

かむことは歯でものをかみ砕くこと。それは嚥下、消化の助けになり、胃や腸に入り、消化→体に栄養を送ることになります。

さて、現在では、この「かむこと」が少し脅かされていますよね・・・?ええ、なんで?とお思いでしょうが、実はシリアルなどの加工食品、野菜ジュース、スムージー、サプリメントなど、かまずに飲む食材も多数あります。

でも栄養が摂れるからよいのでは?というご意見もあると思います。

しかし、上記のことを考えると、かむことで、食事は細かくかみ砕かれます。その間、人間の口の中、周りの筋肉を使います。舌、頬、咀嚼筋・・・。そこに神経が反応して、唾液を出したり、口を動かします。また、咀嚼することで、唾液と混ざり、消化吸収がスローになります。そのことで、血糖値の上昇が抑えられ、穏やかな血糖値の上昇となるので、もちろん糖尿病などの生活習慣病の予防になります。

では、飲み込むことで何が起きるかというと、血糖値の上昇が早くなります。そうなると、血糖値を抑えようとするすい臓からのインシュリンの分泌量が増えます。このブログでも何度かお伝えしてきましたが、インシュリンの分泌量は年齢と共に少なくなります。ですので、若いころは大丈夫だった、飲み物から栄養を摂る行為は、だんだん、体に負担をかけることになります。

例えば100%の果物のジュースも同様で、こちらは肝臓を傷めると同時に、果糖が糖の上昇を急激にします。

上記のサプリメントや、飲み物はやはり「補助食品」なので、こちらに頼ることなく。食事をとっていくことが毎日のエネルギーにもなりますし、かむことで、「うまみ」が出るため、精神的にも肉体的にも良い効果があることはもうお分かりですよね?咀嚼は脳の近くの筋肉にも影響しますので、このことから、認知症の予防になることもわかっています。

毎日の献立を考えることは確かに面倒かもしれませんが、歴史的にも食事が大事なことは間違いありませんし、古代から人は(どんな生き物でも)食べるという行為をしてきました。

毎日の美味しい食事についてちょっと考え直してみてはいかがでしょう。

それでは。

 

ふるかわ歯科クリニック

院長 古川大介

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