予防歯科の考え⑲人工物の精密さ、長持ち(7)
院長ブログ
みなさま、こんにちは。
今年の夏は本当に暑い。みなさまもご自愛ください。
さて前回も「入れ歯」のことについてお話ししましたので、今回もその話を広げていこうと思います。前回以前もお話ししたように、歯を失ってしまったこと本当に残念ではありますが、それを補うことの重要性がまず大事になります。
入れ歯の場合、まず設計が大事。
どこの歯に入れ歯の場合、ワイヤーなど維持装置をつけるのかがカギになりますし、歯の生え方、反対側の歯の位置などによっても変わります。また維持を行う、ワイヤー(クラスプと私たちは読んでいます)も多種多様。ワイヤーでできているもの、金属でできているもの、最近はいわゆるノンクラスプ(ワイヤーが目立たないもの)、アタッチメント(歯の内部にワイヤーを入れ込んだ設計です。これは本当にぴったりします)があります。
このワイヤーをつける歯の状態も大事です。
グラグラしていたり、ナナメを向いてしまったり・・・そこの補正をしてあげることで、入れ歯がかかりやすい、また違和感の少ないものを設計する一つの要素になってきます。ですから入れ歯と一言で言っても入れ歯だけを作るわけにはいかない場合が多く、このため治療の日数ががかることも、また費用も見積もった以上になってしまうこともあります。
歯周病の治療や外科処置、虫歯の処置と、ほぼ全体の治療を終えておから入れ歯に着手することも多いです。ですので当クリニックでは、まずじっくりと患者さんのニーズをお聞きした上で設計に取り掛かります。もちろん試し、で作ることもできないものもありますが、当クリニックでは、いわゆる「リハビリデンチャー」と言うものも用意しており、本義歯作製前に仮義歯で具合を見たり、その人その人違うニーズに合わせていくことをしていきます。どうしても費用が行きわたらない方でも大丈夫です。保険に義歯で仮の入れ歯を作ることもします。ただやはり設計や本義歯とは違うため、多少の不具合が出てしまうことも否めません。
しかしながらなんにせよ、目的は患者さんが美味しい食事を摂れるようにすること、笑顔で毎日楽しく話したり笑ったり過ごしていただくことには変わりありません。ぼろぼろの人でも大丈夫なように、たくさん話し合いをすることでご自身に必要な治療が見えてきます。調整も納得いくまでとことんお付き合いもします。実際作ってみないとわからないこともありますし、調整したら意外と使えることも多いです。何よりも放置せずしっかりと治療に向き合い、長い間美味しい食事をしてくれるよう私たちは寄り添い貢献いたします。
それでは。