歯ぎしりと食いしばり①
院長ブログ
みなさま、こんにちは。
最近、歯ぎしりを気にしてご来院される方や、質問をされる方が多いです。
みなさまはいかがでしょうか・・・?
中にはマウスピースを昔作ってもらって、穴が開いたり壊れたタイミングでご来院される方もいます。
そもそもマウスピースを作ることで歯ぎしりが解消していますか?
もちろん「歯ぎしり」は「寝ているときに起こるもの」という前提でお話しします。
そしてそれを気にする人は本人ではなく、周りの人であることが多いと思います。
つまり、歯ぎしりをしていて本人が気にしているということはごくまれで、奥様や家族の人に言われることが多いと思います。
そこで、歯医者さんに来て、歯ぎしりを止める装置を求める人が多い、というわけです。
さあ、そこで、当クリニックの考えかたを述べます。
一般にどうして歯ぎしりが起こるのでしょうか・・・?
歯ぎしりを起こす原因は、病的な問題が一つあります。例えばてんかんや、脳から及ぼすホルモンや筋肉異常から起こるもの。これは本当にまれで、おそらく前提の10%にも満たないのでは、と思います。
そしてもう一つは幼少期に起こるもの。
お子さんが成長していく過程で、歯並びが変わったり、顔が大きくなったり、あごが大きくなっていく過程で、
「かみ合わせ」を調節していく過程で行う歯ぎしりもあります。
これは病的なものではなく、成長過程で起こる歯ぎしりですので、心配はいらないでしょう。
では、皆さんが気にしている「歯ぎしり」はどういうことで起こるのか??
これを解明します。
それはズバリ、日中の姿勢の悪さやカラダに来る負担(ストレス)を寝ているときに解放しています。
特に最近多いのは、下向きの生活。
スマホ、パソコンワーク、立ち仕事、テレビ、長時間の運転、
重いものを持ち上げたり、激しいスポーツ・・・
などなど。
もちろんメンタルのストレスも関係するかもしれません。
まさに現代病と言えるかもしれません(「病」にすると語弊はあります。いわゆる「症状」と言えます)
これがそのほとんどを占めている可能性が高いです。
いま、みなさまが実験されても良いかと思います。
上を向いてみましょう。そしてカチンとかんでください。
次はまっすぐ前を向いて、同じようにカチンとかんでみましょう。
そして今度は下を向いてカチンとかんでみましょう。
いかがでしょうか?
下を向いてカチンとかんだときにだいぶ力が加わりませんか??
人はその下向きの姿勢を支えるために背中や首の筋肉を使って支えます。そこに実は「かみ合わせ」や「舌」を支える筋肉も参加しているのです。
みなさまにお解りいただきたいのは、そう、姿勢の悪さが歯ぎしり、食いしばりを増長させている、と言うことです。
・・・というところまでお解りいただけましたでしょうか?
次回この続きを掲載したいと思います。
また当クリニックでは、あごの不調や歯ぎしりに対する新しい治療方法も取り入れましたので、お気軽にご相談ください。
それでは。