歯周病治療
院長ブログ
みなさま、こんにちは。
今回は歯周病の治療についてご説明します。
「歯周病って何となくは分かるけど・・・。」「歯が痛くならないと歯医者さんに行かないからよくわからない」・・・などなど、患者さんの立場もあるかも知れませんね。普通、歯周病の話になると、歯の中の唾液の状態を顕微鏡に映し出したり、唾液検査をしたりする医院もあります。
これはこれで大事なこと・・・でも・・・残念ながら特殊な医院でしか出来ないんです。それは歯周病や予防を専門にやっている医院です。私たちの医院では確かに患者さんを守るのであれば、上記の「特殊な」治療をすることも一つですが、それを行いません。それには今は、もっと医院の拡大や成長が必要だと思っております。一つ一つの課題をクリアした時に始めるかも知れません。
では、今はどんな歯周病治療をしているのかと言うと・・・いたってオーソドックス、スタンダードです。しかし、この「当たり前の歯周病治療」がとても効果あります。まずは患者さんのレントゲン、そして歯周検査。お口の中のお写真を撮影し、診断。ここからおひとりおひとりの状態に合わせて、治療計画をお話ししております。基本的に軽度な歯周病治療については「歯科衛生士」がサポートしていきます。歯肉と歯の間の歯石やプラーク(歯垢・バイオフィルム)をとる処置をまず行います。この状況でまだ歯周ポケットの中に硬い歯石がついている場合、このままだと歯肉が一層悪くなり、歯槽骨と言われる、歯を支える骨がなくなるのが歯周病の高度進行型です。私たちはこれを優しい麻酔をして除去していきます。
取り終わったら、今度は歯石や汚れをつきにくくすることがいわゆる「予防治療」「定期検診」です。
そしてこの予防治療、定期検診をおこなう上で
私たちは、患者さんがコントロールできる3つのことについてお話しします。その3つとは・・・
ひとつめは「ホームケア」これはご家庭において毎日行うブラッシング、歯の手入れ。
ふたつめは「プロフェッショナルケア」これは歯科医院で行う、歯のお掃除です。定期検診は1年の中の3~4日。あらかじめ予定を立てておけばコントロールできると思います。
そして3つめは「食のコントロール」です。これはつまり毎日の食習慣のコントロールです。砂糖は摂取量が多くなると、体の血中に入り込み、全身的には糖尿病を惹き起こします。歯の方では「虫歯」ができることで有名ですが、血中の糖質の濃度が高まることで、歯周病にも影響が出ることはもちろん、最近は安価なスナック菓子や即席めん、お菓子、マヨネーズに入り込んでいる「油」にも問題があり、これが歯石が付く原因の一つにもなっております。
また、御妊娠されている方、授乳中の方にもこれは関わってくることですので、知識を増やすことも、歯や歯肉を守るための一環と考えれば、定期的な歯科の受診は、この「情報」をとり入れるためにもおすすめいたします。