歯科治療が時間がかかる理由その⑤~生活習慣③食べ物~
院長ブログ
みなさま、こんにちは。
寒くなってきましたね。温かい食事が美味しい季節になりますね。
さて、今回は歯科の治療にまつわる話ですが、ちまたにあふれている私たちが口にするもので、ちょっと注意が必要なものについて考えてみようと思います。
私たちが日々診療していて、患者さまが歯のトラブルで来院した際、感じることです。歯のトラブルで多いのは、痛みや腫れももちろんですが、その原因が単純に虫歯や歯周病ではない、そんな状態になっています。
もちろん、虫歯、歯周病も原因としてありますが、これを引き出したものに原因があるのです。それは「食べ物」です。
例えば朝食、昼食、夕食と基本的に3回の食事を私たちはしています。もちろん、朝食は食べない、という人もいるかと思います。問題はそれ以外で食べる「何か」です。
この「何か」にあたるものが、意外と生活習慣に根付いている場合、なんでこれが?と思う人はいるのではないでしょうか?
これはいわゆる「お菓子」「間食」にあたるものです。
グミ、ガム、あめ、キャラメル、チョコレート・・・決して食べてはだめです、というわけではないですが、こちら食べなくてもよいものではないでしょうか?これらを食べて詰め物やかぶせものが取れる、歯が折れる(破折)、痛みが出る、あごが痛くなる、かむと痛い・・・などの症状で来られる方が多いです。
お酒のおつまみでもあるナッツもこの中に入るかもしれないですね。
まだ詰め物が取れた、かぶせものが取れたで、ご来院されて処置ができたら、ラッキーです。もしも歯が割れてしまったり、歯の根っこ(歯根)が割れたりした場合、抜歯になる確率が非常に高いです。もし歯を残せたとしたら、その後の食事はみなさん、気をつけますか?おそらくまた同じものを食べようとするでしょう?
それは「歯が治った」わけではない、ということを理解していないからかもしれません。
歯の治療は歯を強くするわけではなく、弱ってしまった歯を食事などができるように回復、修復しているだけなので、復活したわけでも強化されたわけでもないです。確実に弱っています。
なんでこんな話をしているのか?というと人生100年時代。昔の寿命や諸外国の寿命は短い。日本が一番の長寿国なので、より歯を大切にしないとご老齢の際に歯の治療、と言ってもなかなかつらいと思うからです。
予防は楽です。だって、治療しないようにできるのですから・・・維持は難しいです。それは患者さまおひとりおひとりがご自身の生活習慣も考えていただけないと成り立たないからです。
ですので、当クリニックは治療に際して生活習慣を伺います。そして歯が長持ちする秘訣についてお話します。
それはみなさまの歯を守り、一生食べられるようご支援しているからなのです。
それでは。
ふるかわ歯科クリニック